2012-09-17

コーチの打ち合わせ

昨日の練習後不定期開催の松大ドルフィンズコーチ会議(という名の飲み会)がありました。
(長野も打ち合わせ(快気祝い?)だったということでシーズン開始は打ち合わせの頻度の高まりも意味する?)

場所はいつもの松大近くの味楽来瑠

マスターもラグビー経験者でコーチの皆さんとは旧知の間柄の様で、とにかく安くて旨い。
生ビール一杯250円だよ!
秋刀魚の刺身なんかも出してもらって単身の俺にはありがたいです。
打ち合わせなので店にプロジェクターで試合の様子なんか映しちゃったりして、これまたありがたいです。

さて、今回主題は慶応のHCの野澤武史さんが指導用のDVDを出したのでみんなで見てみようわい、という事。
で、どうだったかというと、酒の入りに伴い話は色々な方向に飛んだ為、DVDの指導法を皆で研修するとまでは行きませんでした。
まあ、改めてゆっくり見させてもらいます。

で、とりあえず感じたこととして、小学生にどこまで教えるか、教えられるかという事。
指導者として子供に接するのであればやはり最新のルールやプレーの傾向、指導方法などを理解しておかなければならない、ということは前提にして後は子供達のレベルを鑑みてメニューを検討、チョイスするしかないんでしょうね。

迷ったときは・・競技規則の中に「U-12ミニラグビー競技規則」があってその前段がよくまとまって、ここに帰る様にしています。

平成21年にミニラグビーの競技規則の改定がされていますがその際に「子どもは小さな大人ではない」という前提文句があります。ここに収斂される気がします。
以下は上記競技規則を転載してみました。見難いな~。


【ミニラグビーに携わる全ての皆様へ】(コーチ・レフリー・応援者)
1.ミニラグビーとは・競技規則制定の前提
 ミニラグビーとは、ラグビーフットボールの魅力を広く普及するために作られた、幼児・児童のためのラグビー型ボールゲームです。競技規則は、これをプレーする人たちが幼児や児童(以下子ども)である、という前提に立って定されています。


2.ミニラグビーでの最優先事項「安全」について
 以下の点に留意して、子どもが安全にプレーできる環境を整えてください。
 (1 )子どもの年齢、体力や発達段階、天候、グランドコンディション等を考慮した練習・試合を計画、実施してください(特に練習や試合での水分補給については十分に注意を払うこと)。
 (2 )ラグビーの魅力の一つとしてコンタクトプレーを挙げる人も少なくありません。しかし、それはプレーヤーの安全性が保証された上で初めて「魅力」と呼べるものです。怪我をする、あるいは相手に怪我をさせる危険性を承知の上でプレーする、させるなどという事態があってはなりません。
特にミニラグビーに携わる大人は、怪我を誘発させるような行為・態度(たとえば、頭を下げて相手とコンタクトする、無防備な体勢でいる相手・体格差のある相手を力任せに突き飛ばす等)に関しては敏感であるべきです。ミニラグビーをプレーしたがために、子どもたちの将来が損なわれることはあってはなりません。仮にそのような事態が生じた場合、ラグビーそのものの存在も危うくなるでしょう。プレーヤーの安全確保は最優先事項であり、大人は、子どもたちの安全を保証した上でラグビーをプレーさせる義務があります。
  ① タックルやモール、ラック等コンタクトを伴うプレーを指導する際には、子どもの発達段階を踏まえた上で、コンタクト時の正しい姿勢を徹底させるとともに、スキル等の指導を十分に行ってください。
  ② 同時に、コンタクトプレーを行う際には、自分だけでなく、相手の安全の確保も大切であることをあわせて指導してください。
 (3 )指導者は積極的に安全対策講習に参加する、試合でレフリーを行った際に他の指導者と試合中のプレーの安全性について意見交換を行うなどして、安全対策への意識を高めるよう心がけてください。


3.用具について
プレーヤーの安全を確保するために、用具についてIRB が競技規則で定めた以外に、以下のように定めます。
  ① スパイクを使用する場合、プレーヤー及び指導者の靴底は非金属製の固定式スタッド及びブレードタイプのものとします。取替え式スタッドの使用は禁止します。
  ②ショルダーパットの使用は禁止します(平成12 年通達)。
  ③ マウスガードを使用する場合は、歯科医の監督指導のもとで製作されたものを使用してください。


4.指導者(コーチ・レフリー)の態度について
ミニラグビーは、ラグビーの普及を第一のねらいとして行われるものです。指導にあたっては、「Fight(闘志)」「Friendship(友情)」「FairPlay(正しいプレー)」(以上「3F」)のコンセプトが具現化できるように指導・試合計画を立案するとともに、次に挙げるような、ラグビーの魅力・独自性を、練習や試合を通して子どもたちに体験させてあげてください。
   ○ あらゆる体型、サイズ、能力、スキルを持つプレーヤーが参加できる。
   ○ボールをもって走る、パスする、キックするなど、多彩なプレーが見られる。
   ○ プレーヤー自身がラグビー精神を理解し、フェアプレーの精神に則ってプレーを展開する。
   ○ プレーヤー・コーチがレフリーの判定を尊重し、レフリーもプレーヤー・コーチに対し敬意を払っているまた、プレーだけでなく、「OnSideの精神…反則をしない」「NoSideの精神…試合が終わったら相手チーム、味方チームの区別なし」「FortheSideの精神…チームのために」(以上3Side精神)等のラグビー精神、ラグビー文化について、繰り返し指導してください。


5.『ノーサイドの精神』について
日本ラグビー界で脈々と「ノーサイド」という言葉と精神が守り続けられてきたことが、ラグビー先進国の関係者から高く評価されています。今後も、日本ラグビーの文化を守り続けるためにも、子どもたちに「ノーサイド」のすばらしさを体感させてください。
 (1)コーチとして
  ① 試合に勝つことだけがミニラグビーをプレーする目的ではありません。「全てのプレーヤーに全てのスキルを」を念頭に、ラグビーの魅力を体感できるようにしてください。また、「自らを抑制する謙虚な心と思いやり」をもったプレーヤーを育ててください。
  ② 子どもは大人とは異なった身体的特性・精神的特性を持っています。指導に当たっては、自分の経験からだけではなく、プレーヤーの年齢や心理的、身体的発達特性を理解した上で、その時期に適した練習方法を計画してください。
  ③ 小学生やその保護者にとって、コーチはラグビー精神の具現者です。
   ○レフリーに対して
   ○オフィシャルに対して
   ○全てのプレーヤーに対して
   ○ラグビーに対してどのように振る舞うのが正しいのかを態度・行動によって示してください。
  ④ ミニラグビーの良いプレーは、コーチとプレーヤー、レフリーが一体となって作り上げてください。よいコーチは良い(ミニラグビーの)レフリーになれる可能性があります。どちらも体験してラグビーに関する知見を広げてください。
  ⑤ 試合が終わったら、必ず相手チームのコーチ、レフリーと、危険なプレー、好ましいプレー等について、共通の認識が持てるよう意見交換をしてください。
  ⑥ 試合後に子どもたちの交流がもたれている例は多くありません。「ノーサイドの精神」を養うためにも、簡単なアフターマッチファンクションやキャプテンのスピーチなどを実施し、相手チームとの友情を深める場所を設けるようにしてください。
  ⑦ 応援する保護者にも、ラグビーのプレーの魅力と独自の文化を広めていってください。特に、自分のチームだけでなく、相手チームのよいプレーについても拍手を送る、あるいは、相手の失敗を喜んだりしない、といった応援のマナーもラグビーの一部であることについては、機会あるごとにすべての保護者に伝えていただきたく思います。
 (2)レフリー、タッチジャッジとして
  ① 子どもたちが楽しく・正しくラグビーをプレーできる環境を作るのがミニラグビーのレフリーの役割です。したがって、ゲーム中の事実を判定するだけではなく、ミニラグビー指導者としての立場が要求されることを認識してください。
  ② レフリー・タッチジャッジは中立的立場であり、どちらのチームに対しても助言等をしてはいけません。(危険なプレー、オフサイド等の反則を予防する為の指導は除きます)。プレーヤーに戦術的・戦略的な助言はできませんが、建設的な、良いプレーをしてもらうための声かけは必要です。短く、分かりやすい言葉をかけてあげて、子どもたちがプレーを継続できるようにしてあげましょう。
  ③ ハーフタイムは、ハーフウェイライン付近にとどまるよう努めてください。試合が始まったら、コーチではなくレフリー、タッチジャッジとしての行動を優先しましょう。
  ④ プレーヤーに敬意を表するためにも、清潔でレフリーにふさわしい服装、毅然とした態度、親しみやすい言葉遣いと表情を意識してください。
  ⑤ ノーサイドを宣した後、双方のチームに対し、意欲を喚起するような励ましの言葉をかけてあげてください。
  ⑥ 試合後は、必ず双方のコーチと危険なプレー、好ましいプレー等について、共通の認識が持てるよう意見交換をしてください。


6.応援者として
 (1 )自分のお子さんや、自分のチームのプレーヤーへの声援はもちろんですが、相手チームのよいプレーについて賞賛してあげてください。
 (2 )プレーヤーやレフリーへの暴言は厳に慎んでください。また、相手の失敗を嘲笑したり、自分のチームのプレーヤーの失敗を罵ったりすることはあってはなりません。もし、そのような方がいらしたら、周りの皆さんが注意をしてあげてください。

2 件のコメント:

  1. 子供は小さな大人ではない、というのは私もこのドキュメントで読んで、なるほどなと思ったことがあります。

    週一の練習で、筋トレとか持久力とか根性とか、そういう練習を子供にやらせてはいけないんだということを知りました。

    おかげで私も試合の相手チームのプレーにも「ナイスプレー」と声をかけられるようになりました。自分の子はつい罵倒してしまいますが…

    いい教科書ですよね。

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  2. ミニラグビーはラグビーとは異なるスポーツという前提ですよね。
    長野の南のチーム辺りには時としてその感覚が抜けている気がしますし松山の指導でも時々
    あれ?と思うことがあります。
    コーチ陣の擦り合わせ、意見交換はかなり重要です。

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