2021-07-11

We 're Gonna Win

ABsテストマッチ第2戦、対フィジー2連戦の1戦目です。

フィジーというとフィジアンマジックという言葉であったり、セブンスでの輝かしい戦歴であったりで自由奔放なランとパスのチームとの先入観が拭えませんが、かなり前から強烈なフィジカルを全面に押し出したチームになっているんですよね。
とは言えアイランド系のチームに見られる、ディシプリンやフィットネスの継続性に弱点があると思っているのでABsとは勝負にならないだろうと思っていました。

ただ今回はフィットネス、ディシプリン共に特に問題は感じませんでした。
ブレイクダウンが非常に良かったですね。
本来リッチーマコウを筆頭によきフレッチャーがABsの無双な武器だと思っていますが、お株を奪われたような展開でした。
途中からオフフィートを取られまくっていましたが、画面で見る限り自立していないのか、いるのかはようわかりません。
逆にABsのブレイクダウンでの勝負弱さが目についてしまいました。
アタックでもソツツの2度ほどのパスは弱気に見えましたし、リーコが何度かラインブレイクしそうになりましたが、2人目の寄りが遅くチャンスにできませんでした。
このあたりはコンビネーションの問題とも思いますので、今後改善していくかもしれません。

ただマコウやリードのようにゲーム展開を俯瞰しながらも自らの役割に徹することができたバックローが不在なのも気になります。
ケイン、アーディーが戻ってくると落ち着きますでしょうか。
個人的にはスコットバレットを3列&リーダー教育していくのもいいのではないか、とも思っています。

リーコはバックスリーの方がいい気がしますね。
スピードとタイミングが持ち味だと思うのでどうしてもアタックが単調になりがちで、ディフェンスが堅い強豪相手となるとなかなかラインブレイクが出来ないように思えます。

ボーデン、前半は落ち着いたプレーでいいと思いましたが、怪我をしてからコンバージョン含めちょっと精彩を欠いた印象です。
怪我の具合もあって次週はメンバー外になるでしょうし、フィジーが1戦目間に合わなかった海外メンバーが入りレベルアップしそうな次戦、ここでモウンガが魅せるとまた厳しい状況になりそうです。
それでも23年に向けて若いメンバーが多くなっていく中ではボーデンの存在が欠くことができないと思っていますので、今後限られた実戦で見せつけてくれることを期待しています。
もっとも1番の心配はRWC後、ABsらしいダイナミズムと創造性溢れる面白いラグビーが見られないことなんですよねー。

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